あなたの代わりは見つからない。


私の代わりはたくさんいる。

例え私が消えてなくなっても、代わりはたくさんいるのだ。


信号が赤だったらしいのに渡りかけた
呼びかけられても反応できなかった
どこかしらぼーっとしている


……私は音にすがりついて生きすぎていた。

視覚に頼らずに、聴覚で生きていたんだ。


私から音が奪われたら
私の「世界」は消え
私の「生」も消えることだろう


その日はみんなにとっての、「幸せ」の訪れだね

喜べばいいと思うよ

私のために泣くんじゃなくて
自分のために笑えばいい




終焉はもう少し
私は「舞台」を降りる
……それは「死」を表すの


誰か私を引きずりおろす役を、引き受けてくださらない?