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鬱文。読まないの推奨。
何で私だけこんなに書類書かなあかんのかな……
高いお金かけて診断書書いてもらって。
担任にも書類書いてもらって。
そして進路部にも確認してもらって。
みんなに迷惑かけっぱなし。
聞こえないって事実だけで、余計な書類が山のようにやってくる。
今日は雨。
なーんにも聞こえてない。
昔は好きだった傘に当たる雨の音が今はもう思い出せない。
何でだろうね。
あんなに気に入っていたのに。
次は何がなくなるんだろ?
次は人が消えていくの?
みんなの声もわからなくなって。
どんどん忘れていくのかな。
嫌だ。
嫌だよそんなの。
いずれ消えゆく世界。
早く人生終われと思う。
あ、キリストの授業で嘘ついた。
60代で死にたいなんて嘘。
音が消える前に私は死にたいのよ。
でも誰も理解してやくれないわ。
こんなんだから私は駄目な子なのね。
受験する学校すら選択肢を奪っていくこんな体だから。
お金ばかりかかるね。
ごめんね、お母さん。
ごめんね、お父さん。
ごめんね、
……私を好きになる人なんてこの先いないでしょう。
聞こえないお人形なんて、役立たずだもの。
私が男ならきっと見向きもしないわ。
鬱はいつか治るって。
身体もいつか治るって。
お医者さんは言うけれど。
けして聞こえるようになるとはいってはくれないの。
悲しい。
いつかみんな捨てていく壊れたお人形。
今は塾にいるのに
一人なのをいいことに泣いている。
何で聞こえないんだろう?
どうして私だったんだろう?
何で今生きてるんだろう?
どうしてここにいるんだろう?
聞こえなくなった時に人を信じず、自ら命を投げ出していればあなたに会わなくてすんだのに。
他の人に恋するあなたに会わなくてすんだのに。
支えてあげるなんて口だけでしょ?
みんないつか捨てていくんでしょ?
なら人を信じるなんて馬鹿なこと、しなければいいのに。
私馬鹿だから信じちゃうんだ。
神様、貴方は私をどれだけ呪えば気が済むのですか?
=追記=
あなたを××する準備は整いました。