紡ぎ歌

そして私は以前見ていた夢を見る。

『私は音楽の神様からは愛されたみたいでも全能の神様には愛されてないの』

あなたからの返事を待ってる ずっとずっと待ってる くるはずもなくても待ってる 何時間も何時間も待ってる今日もまた待っていたら 夜遅く遅くなってしまったよ夜遅くは不安不安 不安になってしまうせいで 私は赤を求める自分で『赤』を出そうとして また失敗…

楽しき学びの園より 今日しも我ら巣立つ いそしみすごししいく年月 み教えなどて忘れん 師のきみ安けくましませ ともどちまさきくあれ さらばやまたあい みゆるまで 見守りゆたかにあれかし

神の賜物を 日ごとに磨き 喜び分けあった 学び舎を去る 私達は今 異なる道へ 離れていっても 思いは一つ み言葉の光 たえず求めよう

偉大なみ神の み手に支えられ この年 始めよう 暮れゆく時まで

小鳥も飛び去る 冬のさなか 星よりまばゆい み使いらの 喜びの声が 響くよ 森の中「この日イェスは生まれた イン エクセルシス グロリア」

雨は駄目だ私を暗くするだけ聞こえてない私を自覚させるだけ ……私はこの生活を一生続けなければならないのは神から与えられし罰なのでしょうか?

天使の願い

いつも私は崇められていた人々は私をみては拝むのそして私にあやかろうとするのよ 白い羽 が 他人とは違うのそんな私を 『人』として愛してくれた貴方は研究者だけど愛してくれたから この子がいるのよね? 早く生まれておいでそして三人で幸せになるのよ私…

元修道女の呟き

生まれてこないで お願い生まれてきても 愛せる自信がないの生まれてこないで 幸せは生まれてきても それはないの 私の『中』で動き続けるああ 早く 早く 消えて動かないで 動かないで 動かないで ……神は私を許しはしないそんなことは分かってはいるのですで…

私のピアノは 壊れてないのにあなたの気持ちに ほら響かない

さらば私の17歳ようこそ私の18歳 次はそこまで迫り来る タイムリミット もう少し 時限爆弾よ 不発に終わってくれ ついに 叔母が爆発させた年齢に私は なった

目が 目が私の目が貴方を見たくないと叫んでる 目を 目を貴方に目をあわせる度に心が苦しい 嗚呼 嗚呼ならばいっそこの目を無くしてしまえたら いいのに

永遠に近づく

幸せそうなあなたが とても羨ましかったそんなあなたに 愛された私は戸惑うしかなくて 空っぽの『心』のままだったいつしか人形も 愛を知るときがくる愛を知ったお人形 愛し続けるお人形 あなたの愛が『豹変する(かわる)』時もお人形は あなたを愛し続けた…

あなたの愛で 満たされていた 私の小さな 『心』愛すことしか できなかった 私の小さな 『感情』それはやがて 壊れる時がくる あなたの愛を 疑うときあなたの愛で 壊されてゆく 私の小さな 『心』人形のように じっとしている 私の小さな 『身体』人形のよう…

自分の小ささが嫌い自分の手の小ささが嫌い自分の手のひらの小ささが嫌い自分の指が細すぎるのが嫌い 手が小さいから 表現出来ないこともある指が細すぎるから 指輪は一番小さくても抜ける 自分の手が 嫌いピアノを弾く時の自分の手だけ 好き

あなたがくれた 小さな赤い薔薇真っ赤なドレスを 纏う私に あなたがくれた花束は 未来を予感していたの?……8年も前の私に 知るはずもなくて

恋一つで 人間はこんなにも変わるの恋をすると 人間は変わるの 女は乙女になるわ男はどうなのかしら? 恋一つで 狂気にも走れるの恋をすると 善悪など気にしない さあ 貴女の恋はどっち?

15歳の私は キラキラしていました16歳の私は 心に闇が生まれました17歳の私は ……17歳の私は どうですか?

私の生き方は間違っていたのかしら?間違っていたから こうなったのかしら? 回復の見込みもないきっといつか失う世界で生きていくことをまた恐れるようになっているんだ……

あんたらは 間違ってる そういいたいいってやりたい ……でも私は 「女」だからまだ私は「子供」だからそういっては いけないんだって

私のかすかな願いも あなたは受け入れてくれないのですか? 私はただ 会いたい と願っただけ それ以外 何も望んでないよ?

悲しいときには 悲しい歌いつものことだ 普通のこと でも ね そのときが来たら また悲しい歌を歌うそんなことはわかりきっていること なら ね 明るい歌を 歌いましょう?まだそのときはきていない明るく振舞って 明るい歌を口ずさむ そうすれば少しは 救われ…

まだ 壊れないまだ 壊れたくないまだ…… 私は人形 いつか終わりがくる私は人形 どう扱われても反論できない私は人形 命の鼓動などない 私は人形 壊れる日を恐れている……

体はいつまでも 重いなんでかな? 体が痛いの 声も出ないの痛みがあるから ……いつになったら『直り』マスカ?

ここはなんて街なんだ少女を崇め 少女を『御子』とし 少女を外に出さないまるで新興宗教のように否 新興宗教と言い切りたい 自分は今から 命がけの任務にでる――

お祈りの儀式は 私の役目私は 『御子』なのだと親のいない私は 大人達にそう教わった 私は 『御子』外の世界を 知ッテハイケナイ 私は今日も お祈りをする

――ある街の物語少女は今日も 祈祷する彼女を拝する人々のために 両親はおらず 生まれた時から 『御子』と崇められ人々の為に 祈祷する毎日が 『日常』それを彼女はやってのける 祈祷する毎日が『日常』ではないと 知るまでは今日も少女は 祈祷する

私の「最終舞台」来てくれた皆 楽しんでくれた皆本当にありがとう 「なくなる」前にもう一度もう一度私が「立てる」ように頑張るよ もっともっともっと